=====2008年1月号=====


・高齢者にやさしいまちづくり
 親子まつりで3世代交流
 尼崎市と医療生協 連携強めて 健康づくり
 WHOプルーフ技官 白井市長と懇談
・あおぞら生協クリニックリニューアルオープン
  小児科5つの診察室は絵本の世界
・老人保健施設 ひだまりの里
  オープンに向け募集中!
・ネットワークの拠点施設が完成する年
 育児スタートの年
 「いつもありがとう」に支えられ
 番茶も出花の18歳
・潮江けんぷくまつり
  1000人の参加
・アスベストからいのちをまもる 8
・アンチエイジングで輝きませんか?
・「特定健診」「特定保健指導」で
 4月からの組合員健診はこうなる
・そろそろ現場復帰しませんか
  カムバック・ナース・プログラム
・社会福祉法人虹の会の後援会
  「えがお」からのお知らせ
・後期高齢者医療制度の中止・撤回を
・おせちのリサイクル
  〜フォークとナイフで頂くおせち〜
・70歳の人工呼吸
・ワンダフル尼崎 [3]
  提案型のまちづくりを
・大腸がんキャンペーン
  年の初めの「ウンだめし」

 

高齢者にやさしいまちづくり


武庫之荘支部のまちかど健康チェック

親子まつりで3世代交流



尼崎市と医療生協 連携強めて 健康づくり
健康チェックに助け合い活動…

WHOの提唱を実践されていますね―WHO ルイス・プルーフ技官

「プルーフさん、健康チェック ベリーグッドですよ」
思わぬお客にてんやわんや

 武庫之荘支部が毎月行っているまちかど健康チェック。昨年10月27日(土)にはヘルパーステーション「もみじ」で行いました。
 この日はWHO(世界保健機関)から思わぬ来客がありました。
 スイスから来られた客人の名前はプルーフさん(下の写真中央の女性)。
 スイスから来たと言うのに使う言葉はなぜか英語?
 後で分かったことは、WHOの本部があるスイスのジュネーブから来たとのことで、国籍はカナダでした。
 プルーフさんは健康チェックにも飛び入り参加。
 組合員が「保健講座」で得た知識を駆使して測定結果を「ベリーグッド」と伝えるとプルーフさんは笑顔で納得。
 これも後でわかったことですが、プルーフさんは著名なドクターとのことで、「釈迦に説法をしていた」とみんなはズッコケました。
 こうして、思わぬ出来事のため、この日は、てんやわんやでしたが、全国数ある支部の中で、武庫之荘支部に白羽の矢が当たるとは…と感慨にふける一日ともなりました。



WHOプルーフ技官
白井市長と懇談


高齢者に優しいまちづくりについて懇談するプルーフ技官・大峰順二氏(日本生協連医療部会)・
福島哲専務理事・白井文市長


 10月21日(日)、22日(月)に開催された「第3回国際保健協同組合フォーラム」に出席し、WHOの「高齢者に優しいまちづくり」を提唱したルイス・プルーフ技官が26日午後、白井市長を表敬訪問、和やかに懇談しました。

高齢者にやさしいまちは全てにやさしいまち…プルーフ
 プルーフ技官が、「高齢者にやさしいまちづくり」について説明、「高齢者に優しいまちは、障害者も子どもも、子育て中のお母さんにも、全てにやさしい町となる。ハードだけでなく、ソフト面での取り組みも必要」と強調しました。

尼崎市はバリアフリーの都市…白井市長
 白井市長は、「尼崎市は市街地ばかりで、立地からバリアフリーの都市」と、ジョークも交え、「市バスのノンステップバス導入では、全国一の普及であり、各方面からえたアイデアや意見を盛り込んだ高齢者保健福祉計画に沿って、高齢者にやさしいまちづくりの努力を進めている」と説明しました。
 その上で、「尼崎市民の65歳以下の死亡率が県下でワースト1であり、各種健診を健康づくりにどのように結び付けられるかが課題。尼崎医療生協とも連携を強めながら、健康づくりの運動を前進させていきたい」と抱負を語りました。

新しくなった生協病院は「すばらしい入院環境」
 市長との懇談を終えたプルーフ技官は、特別養護老人ホーム「あまの里」、新装した尼崎医療生協病院を見学。島田真院長や高島英明事務長・冨永容子看護師長がていねいに案内。「高齢者を大切にしたいという職員の思いを強く感じる」「明るく洗練された、すばらしい入院環境。特に緩和ケア病棟は高水準」と、感想を語っていました。



「すばらしい!WHOに報告します」
助け合い活動実践の場で組合員と交流
 その後、プルーフさんは潮江診療所関係の4支部が下坂部の「憩いの家」で行っている取り組み… ●高齢者福祉のお茶会 ●生涯学習支援としての書道・手芸・絵手紙の班会 ●健康チェックの活動も視察しました。
 「いこいの家」を中心となって運営している福田貞治さん(西園田支部)と永井尭さん(長洲支部)と懇談しました。
 「いこいの家」は、その活動が評価され、尼崎市の「尼崎チャレンジまちづくり事業」(地域コミュニティ活動支援事業)の補助金を受けています。
 また昨年3月には市から「健康で学び憩いま賞」を受賞しました。
 福田さんらは「書道・絵手紙やオカリナといった文化サークルや、健康チェックをしています」と活動を紹介し、「お金は市からも援助してもらっています」と市との交渉の苦労話や「これからは食事の宅配もしたい」など、和やかに懇談しました。
 プルーフさんは「すばらしい活動です。WHOの会議で報告します」と話し、「いこいの家に自力で来れない人のために送迎をしては」など大変興味をもったようでした。


写真で活動内容を説明する福田さん(中央)と永井さん(右)

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小児科・眼科・ペイン
あおぞら生協クリニック
リニューアルオープン

小児科5つの診察室は絵本の世界



子や孫を持つ組合員の願いに応えて
 地域で小児科が減る時代。尼崎医療生協は、子や孫を持つ組合員の願いに応え、小児科を「あおぞら生協クリニック」として充実し、昨年12月にリニューアルオープンさせました。
 小児科には、診察室が5つ、隔離室も4つあります。
 眼科・ペインも広いスペースで診察しています。

笑顔になってもらいたい


(左から)1診 ゾウさんのお部屋、2診 キリンさんのお部屋、3診 カバさんのお部屋、4診 パンダさんのお部屋、5診 ライオンさんのお部屋

 小児科診察室の5つのドアには、絵本作家の武内祐人さん(写真)の絵が描かれています。
 「僕の絵のコンセプトは『笑顔』なんです。見てもらった人に笑顔になってもらいたい」と語る武内さんは、「これまでも壁画はいろいろなところに描いてきました。病院にも描きたいと思っていました。病院に来る人は体力的にも精神的にも落ちこんでいる人が大半だと思う。そんな人たちが僕の絵を見てちょっとでも良くなってもらいたいと思うからです」。
 「患者さんはもちろん、付き添いやお見舞いの人、ここで働く職員、接する全ての人に『笑顔』になってもらいたいです」と話していました。
 あおぞら生協クリニックの鈴木拓美事務長は、「大きな動物と小さな動物が仲良く共存し、元気いっぱい遊んでいる。その子どもたちを、やさしく見守る親たちの愛情。太陽は平等にみなを照らす光…苦しい予算の中ですが、お子様にとって苦痛である病気や治療の緊張をほぐし、一日も早い回復への願いがこめられていると思います」と語ります。

待合もひろびろ
 12月16日(日)には「見学会」をおこないました。



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老人保健施設
ひだまりの里
オープンに向け募集中!

ボランティア募集!
 08年4月に、あおぞら会館にオープンする老人保健施設「ひだまりの里」で活動していただけるボランティアさんを募集します。
 デイケアでのお茶だしやお話し相手、レクリエーションの参加などで活躍していただける方歓迎です。
 どのような分野でご協力いただけるか個別にお伺いいたしますので、ぜひご応募ください。
 今年、あなたも、ボランティアでイキイキ生活はじめませんか?

物品の寄付の募集!
 新施設スタートにあたり物品の寄付を募っています。
 日々のケアで必要なもの、現在不足しているもの、これがあればもっとよい環境で利用者さまのケアができるなぁ〜と思うものを下の表にあげました。
 もし、みなさまのご家庭であまっている物品がありましたら、寄付をしていただけないでしょうか。
 ご寄付いただけるものがございましたらお電話ください。
 下の表以外にも「こんなものがあるよ」というご提案もお待ちしています。

連絡先
 老人保健施設
 「ひだまりの里」準備室 電話06-4962-5920

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眠っている物品をお譲りください
介護リハビリ機器
 車椅子、歩行器、シルバーカー、杖、家具調ポータブルトイレ
電化製品
 ドライヤー、カラオケ、乾燥機、CDラジカセ、洗濯機、炊飯器、食器乾燥機、電気ポット、掃除機
楽  器
 電子ピアノまたはエレクトーン(オルガン)、打楽器(すず、カスタネット、タンバリンなど)
デイケア作業用品
 習字道具、色鉛筆、折り紙、裁縫セット、絵の具セット、園芸道具(プランター、スコップ、肥料、土など)、工作道具(はさみ、カッター、のり、定規など)、編み物の道具、毛糸、はぎれ
調理関係など
 ホットプレート、お茶キーパー、ソファー、食器棚、やかん(大)、たこやき器、食器
*ご寄付いただいた物の中で施設で使えなかった物は、バザーに出させていただく場合があります。ご了承ください。

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ネットワークの拠点施設が完成する年

建設運動推進委員長 吉田 幸司

 新年、明けましておめでとうございます。
 みなさんにはお元気で新年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
 さて、建設運動2年目の昨年は、新・生協病院の移転オープン(5月)、あおぞら生協クリニックの開設(12月)と、みなさんの大きなご協力で建設運動を推進し、保健・医療・福祉のネットワークの拠点となる施設を完成させてきました。
 この機会に、仲間ふやし・増資運動に日夜ご奮闘いただきました組合員・職員のみなさんに心より敬意と感謝を申し上げます。
 今年は、3年間にわたる建設運動の締めくくりの年となり、老人保健施設の「ひだまりの里」(4月オープン)、生協歯科移転(9月予定)を実現するとともに、つくり上げた施設が医療生協の理念と組合員の期待・要望を実現できるよう機能の充実を図り、組合員さんの運動と結んだネットワークの強化・活用で、「住みよさ日本一」のまちづくり運動を一段と発展させることが求められます。
 年頭に当たり、いっそうのご協力、ご指導をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

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育児スタートの年

大庄西支部 大下 架奈

 私は、昨年10月29日に尼崎医療生協病院で男の子を取り上げていただきました。そんな私にとって今年は育児スタートの年です。

わたしの「いい」って?
 ある育児雑誌で「いい妊娠をしたら、いい出産ができ、いい出産をしたら、いい育児ができる」と読んだことがあります。
 それを読んだとき「いい」って何?と思いました。
 それは、きっと人それぞれ違っていると思います。私も自分の「いい」とは?と考えました。
 私はずっと堺に住んでいましたが、結婚し尼崎に引っ越してきました。
 はじめは堺で産む予定でしたが、自分なりの「いい」を考えていくと尼崎で育児するのだから尼崎で産みたいと思いました。
 どこにどんな病院があるのかも知らない状態から病院を探しましたが、尼崎医療生協病院が自分の希望に一番近い出産ができそうだと思いました。

小児科と連携も
 妊娠中も妊産婦相談室で小さな疑問や不安もじっくり聞いていただきました。
 無事出産し、入院の間も母乳育児などていねいな指導をしてくださり、退院後も電話での質問に対応していただき小児科との連携もあってとても安心でした。

息子は尼っ子
 私は堺っ子でしたが息子は尼っ子になります。我が家も核家族で夫が帰るまで子どもと二人きりです。
 だからこそ、もっと地域に根付いていけるよう、スタートしたばかりの育児、がんばっていきたいです。

 
架奈さんと陽(はる)くん

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「いつもありがとう」に支えられ

訪問看護ステーションはるかぜ
所長・看護師 坂口 淳子

 新年あけましておめでとうございます。戸ノ内診療所、潮江診療所、病棟での経験を経て、昨年3月から訪問看護に携わっております。
 医療生協に入職して以来関わりの深いこの地域で再び訪問看護師として働くことができ、以前から知っている利用者さまが家でイキイキと生活しているお顔を拝見すると10歳も20歳も若く見えるから不思議です。
 ヘルパーさんの作ってくれるおいしい食事や、私たち訪問看護師がお手伝いすることで、一人暮らしであっても自分らしく地域で生活していくことは難しいことではありません。
 時にはお叱りを受けることもありますが、「いつもありがとう」の言葉に支えられ、地域に根ざした医療生協でありたいと思い、日々走り回っています。
 みなさん、今年もどうぞよろしくお願いします。


車イスでの退院でしたが、今では家族みんなでお散歩も楽しめる小田諭さん。
左から、お孫さん、ひ孫さん、はるかぜ坂口所長、小田さん、奥さん、はるかぜ里井看護師


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番茶も出花の18歳

大庄北支部 春日班 班長 稲留 テル子

今年もヘルスアップに励みます

「ヘルスアップ体験」を全員実施…春日班と花いち班

 春日班が誕生して、この春18年になります。歳月の流れは夢のようです。
 玄関先の尿チェックから始まり、色々なことをやってきたと思います。
 ダンベル体操にゴキブリ団子・ジョギング・カラオケと楽しい事ばかり、時には勉強会も入れながら続けてきました。

今は太極拳も
 公園で夜7時から8時ごろまで週4回、月夜になると何ともいえない思いの太極拳。月1回は老人福祉センター千代々からの指導も受けています。

春日班の目標は
 1.老いて転ばないこと
 2.尿漏れしないこと
 3.車イスを使わないこと
です。

90歳の長老 新春の抱負は?
 「今年も、尼崎天満座(三和商店街の大衆演劇)に通って若いエキスをもらってくる」という90歳の久場世津子さん、今年の抱負は、年寄りの話でなく若い人の仲間に入って話を聞くこと、私は指導する程の頭がないので…とのこと。
(上の写真、稲留さんは後列右から2番目)

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潮江けんぷくまつり
1000人の参加

 昨年11月3日(土)、今回で九回目になる「健康福祉まつり」が溝手公園で開催されました。よく晴れた天気のもと、潮江ブロックの事業所・4支部や長洲支部、関係団体・個人が出店した模擬店も繁盛しました。舞台ではあぜくら作業所による開幕太鼓に始まり琉球舞踊や銭太鼓、フラダンス、「あまの里」利用者さんの合唱、浜幼稚園の園児による「ソーラン節」などを楽しみました。潮江診療所職員も「ニュー・ソーラン節」を披露、好評でした。お昼時には「盛り上げ隊」が盆踊りを踊りました。健康チェックにもたくさんの人が訪れ、新たに組合員になられた方も4名ありました。

潮江診療所職員「美女と野獣軍団」

「健康福祉まつりにご参加ありがとうございます!これからもよろしく。ドッコイショ!」船越正信所長(上の写真、前列中央)

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アスベストからいのちをまもる 8



 尼崎アスベスト訴訟は、アスベストを工場外に発散させ、周辺住民に被害を発生させた排出企業(クボタ)と公害防止を怠った国の責任を追及する新たな裁判です。
 わが国では、1995年に使用が禁止されるまで、何十年間もアスベストを輸入・使用し、ピーク時には年間40万トン、中でもクボタと関西スレートは年間5千トン以上を使用してきました。健康障害の発生には長い潜伏期間(20〜40年)があり、被害者はこれから増え続けると予測されています。
 アスベストにより不治の病に倒れた市民とその遺族は、「謝れ、償え、なくせ」の3つを求めて立ち上がりました。クボタは「救済金制度」を設け、一定範囲の被害者には「救済金」を支払いますが、責任は認めていません。
 また、国は1940年の調査報告で、石綿被害について「速やかな予防と治療の適切な対策の樹立が緊要」との報告を受けていたし、1960年にはワグナーが発表した論文で、家族や周辺住民の石綿吸引による健康被害の存在が科学的に知られていました。しかし、アスベストの大気飛散防止規制を行なうことなく、漫然と輸入と使用を認めてきたのです。

 尼崎アスベスト裁判の運動は、公害型被害についての国と企業の責任追及を通じて、アスベスト被害の完全救済立法と、今後、同種の被害を出さないための施策を求めています。国の大気汚染公害対策を大きく前進させた尼崎公害訴訟。その勝利を勝ち取った地元尼崎から提起された、「第2の公害訴訟」として大きく発展させねばなりません。

クボタ「石綿は排出していない」
「規制すべき根拠を示せ」
原告弁護団「クボタは飛散させていなかった証拠を示せ」
争われる口頭弁論(次回は2月21日(木))


 11月28日に開催された第2回口頭弁論は、88人が参加し、大法廷の傍聴席を第1回に続いて一杯にしました。裁判所は第3回以降も「大法廷」を使用することを決め、裁判日程も、2月21日(木)、4月17日(木)、5月29日(木)に、いずれも午後2時から神戸地裁大法廷で開催されることに決まりました。
(傍聴されたい方は、湊川神社にお越しください。13時出発)。

アスベスト被害の相談先
 アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会
 尼崎市長洲中通2丁目1-3
 電話・FAX共通 06-6489-2600

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アンチエイジングで輝きませんか?

 東尼崎診療所では、毎週火曜日午後2時から5時にかけて、アンチエイジングをテーマにした外来診療を行っています。
 一つは、トレチノイン軟膏とハイドロキノン軟膏のシミに対する外用療法です。もう一つは、酵素を用いたピーリングにビタミンCパック、保湿パックを加えたバイオロジカルピーリングです。
 お肌の代謝をアップさせ肌の若返りが期待されます。今まであきらめていたシミが薄くなることで心のシミも薄くなることを期待します。
 QOLを配慮した生活の質の向上を求める医療も、今後ますます求められていくのではないかと思われます。
(東尼崎診療所 所長 橋本 かよ子)
※自費診療となります。

お問い合わせは
06-6488-2518
東尼崎診療所まで

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「特定健診」「特定保健指導」で
4月からの組合員健診はこうなる

 08年4月より実施される「特定健診・特定保健指導」に向けて尼崎医療生協では病院と6つの診療所で準備を進めています。
 特定健診※1では病気の早期発見という観点は欠如していますので、特定健診の内容を補強する形で「組合員健診」とオプション健診を整備し、組合員の健康を守り、予防・健康づくりにも力を入れていきたいと考えています。
 一方、特定保健指導※2は取り組みが弱かった保健指導の力量向上、ノウハウの蓄積を図り、医療生協の本来の役割である、地域の健康づくりに結びつけていく工夫と努力をしていきたいと思っています。

※1特定健診とは…メタボリック症候群と糖尿病の早期発見と、保健指導対象者の選別を目的として40歳〜74歳の国民すべてに、受診が義務づけられる健診です。
※2特定保健指導とは…特定健診の結果をもとに、情報提供・動機付け支援・積極的支援の3段階に受診者を分類し、情報提供や指導を行うものです。

08年度からの組合員健診(案)
2008年度尼崎医療生協「組合員健診」基本の検査項目(案)

特定健診項目
 ●質問表(服薬歴・喫煙歴など)
 ●身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)
 ●理学的所見(身体診察)
 ●血圧測定
 ●血液検査
  ・脂質検査(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール)
  ・血糖検査(空腹時血糖または、HbA1c)
  ・肝機能検査(GOT・GPT・γ−GTP)
 ●検尿(尿糖・尿蛋白)
            
組合員健診のために検査項目を追加
 ・血液一般   ・尿酸
 ・クレアチニン ・アルブミン
 ・尿潜血    ・心電図

※便潜血検査は「組合員健診」基本には含まれない
組合員健診の考え方・項目・費用の確定について(07年11月理事会案)より


特定健診対象者は
自己負担なし

○特定健診対象者で、保険者の発行する受診券を持参している方は自己負担なし。
(ただし、保険者によって、個人負担が発生する場合があります)

対象外なら
○40歳未満の方や、再度受けたいなどの場合…特定健診受診対象外の受診者さまからは、現状の5000円をいただきます。
※「特定健診・特定保健指導」は、今後、確定内容・追加の可能性があります。ご了承ください。

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そろそろ現場復帰しませんか
カムバック・ナース・プログラム


 

 尼崎医療生協病院では、現場を離れた看護師さんの復職支援講座(カムバック・ナース・プログラム)をおととしから行っています。
 この講座を機に実際に現場にカムバックされた看護師の上田敦子さんにお話をお聞きしました。

もう一度看護師として
 もう一度看護師として働きたいと思っていましたが、出産・育児のため、現場を離れて6年も経ち、また働いていた年数も短いことで、一歩が踏み出せずにいました。そんな時に、この講座を知り参加することとなりました。
 久しぶりに受けた講習や実習はどれもが新鮮で、他の参加者の方と交流したり楽しく充実した3日間となりました。

患者さまの笑顔に励まされ
 この講座参加が第一歩となり、医療生協病院への入職を決意しました。
 入職後は入浴介助やオムツ交換など患者さまへのケアから始めさせていただきました。患者さまの笑顔に「また頑張ろう」という気持ちにもなりました。周りの人に支えられながら、一歩ずつ前へ進んでいるように思います。

勇気を出して一歩
 私と同じ思いをしている人は勇気を出して、まずは一歩…講座に参加したり、相談したりすることも良いきっかけになると思います。ぜひ、一緒に看護師をしましょう!患者さまの笑顔が待っていますよ。

3階東病棟 上田 敦子

連絡先 生協病院師長室
電話06-6436-1701(代)
担当・福島まで

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社会福祉法人虹の会の後援会
「えがお」からのお知らせ

新春のつどい

 毎年、寄付運動でお世話になっております。今年も「新春のつどい」を開催します。
 演芸・演奏・踊りなどを企画しておりますので、皆さんお誘い合わせの上、「あまの里」までお越しください。

[日時] 2月10日(日)14:00〜
[場所] あまの里 デイルーム


07年8月4日「あまの里」夏まつり(花火大会見物)

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このままでは日本の医療・介護が崩壊します
後期高齢者医療制度の中止・撤回を

 日本の国民皆保険制度は、世界に誇る制度として発展してきました。
 世界の先進諸国と比較すると相対的に、世界で一番安い医療費で、いちばん医療にかかりやすい国でした。「長寿大国」となったのはそのためです。

世界で一番安い医療費なのに
 いま全国で、「医師・看護師が足りない」、「産科や小児科が少なくなった」、「窓口負担が大変で受診をひかえている」、「お年寄りが入院できるベッドがない」などの深刻な事態がすすんでいます。



なぜ続く負担増と医療制度改悪
 あいつぐ負担増によって医療機関を利用できない患者さんが増え、医療・介護の現場は診療報酬・介護報酬の引き下げによって、疲弊しきっています。これは、この間の「構造改革」で、医療や介護の現場に「市場原理主義」を持ち込んだ政治の責任です。

「高齢者は早く死ねというのか?!」
 今年4月からスタートが予定されている後期高齢者医療制度。この制度がはじまると、後期高齢者(75歳以上)は現在加入している国保や健保を脱退させられ、後期高齢者だけの独立した保険に組み入れられます。

後期高齢者医療、知れば知るほど怒り広がる



 内容を知った高齢者から、怒りの声があがっています。
 家族に扶養されている人を含めすべての後期高齢者が保険料(兵庫県の場合、平均で9万3100円/年、7760円/月)の負担を求められ、大多数が「年金天引き」で保険料を徴収されるようになることです(「天引き」対象は年金が月額1万5千円以上)。
 介護保険料(全国平均4090円/月)とあわせると、多くの高齢者が、平均で毎月1万2千円を年金から「天引き」されるのです。しかも、政府はこの機会に65歳以上の国民健康保険料も「年金天引き」するとしています。
 後期高齢者の医療と一般の医療に差を付け、高齢者には「劣悪な医療」しか提供できないしくみをつくろうとしています。
 尼崎医療生協では「後期高齢者医療制度中止・撤回」を求める署名を呼びかけています。

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おせちのリサイクル
〜フォークとナイフで頂くおせち〜

監修:組合員活動部 寺岡 伸子(管理栄養士)


大庄北支部 姉妹班

 がんばって作った「おせち料理」。飽きてしまって家族も食べてくれなくなる…こんなことありません?
 見た目や味を変えると案外食べてくれるかもしれません。
 今回は「おもち」をピザ風に、キントンをようかんに変えてみました。


くりきんとんようかん

おもちピザ
  秘伝のピザソースは
にんにくとトマトとオリーブオイル…
結構いける

オーブンレンジでチン★
   

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70歳の人工呼吸



 平均年齢70歳のれんげ班は13名で、救急蘇生の学習会を開催しました。
 高松典子医師より「友達が道で倒れて息をしていない、心臓もとまっている。さあどうしましょう!?」の問いかけに365歩のマーチのリズムで心マッサージ30回・気道確保して人工呼吸2回・AED(電気ショック)まで参加者全員で交代で実施しました。
 「いい経験になった」「イザというときできるかな…」と班の皆さんの感想がありました。
(本田診療所 看護師長 大岩 陽子)

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0[3]
「まちづくり」にがんばる人びと
提案型のまちづくりを


尼崎都市・自治体問題研究所 理事 安田 ただし さん

 1955年の東尼崎診療所建設、64年の東尼崎・潮江診療所建設、65年以降は民主保育園の建設、83年には喜楽苑(長洲)の建設に関わってきた安田義さん。
 労働組合の書記長をしていた1951(昭和26)年に東洋精機をレッドパージされた後、「市民の目から民主勢力の姿が消えた。要求と運動の拠点づくりが大切」と、市民の生活と健康をまもる拠点としての診療所、共稼ぎ世帯の切実な願いであった保育所、全日自労(失業対策事業に従事していた労働者による労働組合)の「老後が心配」という声を受けた特別養護老人ホーム建設などに、関係団体や個人を束ねながら係わってきました。

レッドパージとは:
 レッドパージ(red purge)は、第二次世界大戦後の1950年(昭和25年)から翌年にかけての日本において、連合国軍最高司令官総司令部マッカーサー総司令官の指令により、共産党員とシンパ(支持者)が公職や企業から次々に追放されたことを指す。1万を超える人々が失職した。

「民主運動に理論的裏づけを」と研究所つくる
 80年からは潮江再開発問題に係わり、88%を占める借地借家人や商売人がその地で生活し続けることができることを求め、当初案を白紙撤回させ、住民推薦の学者も入った検討会がつくられ、市営住宅併設の再開発を実現させました。
 有志とともに尼崎都市・自治体問題研究所を設立、安田さんは理事をされています。

走り回って半世紀
 さまざまな運動団体がある尼崎で、「提案型のまちづくりを拡げたい」と、地域と共生する商業研究(コア潮江など)、災害時要援護者の防災を考える運動(長洲)、常光寺小学校跡地利用検討……、まちづくりの運動のあるところに80歳を過ぎても元気に走り回る安田さんがいます。


研究所が発行した諸資料

尼崎都市・自治体問題研究所
〒661-0002 兵庫県尼崎市塚口町1-10-8
電話06-6421-2010
阪急塚口駅から徒歩3分

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大腸がんキャンペーン
年の初めの「ウンだめし」〆切 3月20日

 新春といえば、書初、初詣、お年玉…そして大腸がん検診は「健康のお年玉&おみくじ」!

大腸がんで対話を広げて住よさ日本一
 尼崎市で、大腸がんと診断されていた夫が、認知症の妻を悲観して殺害してしまう事件が起こりました。残念でなりません(07年11月13日新聞報道)。
 地域から手おくれの大腸がんで亡くなる方を出さない「大腸がんキャンペーン」は、がんの早期発見だけでなく、対話し、悩みも聞き、増資協力も広げる事で、助け合いの手が広がる…住よさ日本一のまちづくりにつながる運動です。

白井市長と協力して市のがん検診を継続させよう
 尼崎医療生協は、白井市長に来年度からも市の制度としての「がん検診」継続を求める申し入れをおこなっています。
 尼崎医療生協は、白井市政と協力し、がんの早期発見ができる運動を続けたいと思います。


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尼崎医療生活協同組合sitesince2001.1