2004年度(第36期)通常総代会開催
2004年度のメインテーマ
まちの隅々で明るい健康づくりの運動を広めよう
…健康づくりプロジェクトを中心に支部で
健康づくりをすすめよう…
…組合員と協同で経営構造を転換しよう
(医療・介護・保健収益)
●2004年5月30日(日)10時〜16時 ●尼崎市中小企業センター
議長団に伊藤昭夫氏(難波・七松支部)、宗近映子氏(東園田支部)を選出。船越正信理事長の挨拶に続き、白井文尼崎市長、兵庫県民主医療機関連合会・丹羽謙次事務局長、日本共産党・宮田静則県会議員、尼崎民主商工会・土谷洋男会長より、来賓挨拶をいただきました。すべての議案が全会一致で確認されました。
尼崎医療生協の理念
尼崎医療生協は、組合員が主役の保健・医療・福祉サービスを推進し、地域住民の健康とくらしの向上に貢献します。
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白井 文 市長のごあいさつ
私の公約であった小児二次救急の一翼を担っていただいたり、「健康なまちづくり」をテーマに大腸がん検診に積極的に取り組んでいただくなど、うれしく思っています。
継続して健康づくりの活動を続ける皆さんと、健康なまちづくりをご一緒に進めましょう。
船越 正信 理事長あいさつ
年金改悪も法案の内容を偽ってまで強行したり、世界に誇る平和憲法を改悪する動きも強まっており、危機感を覚えます。
命と健康を守るのが医療生協の使命。平和や生存権を謳った憲法を守り、地域住民の健康とくらしに貢献しましょう。
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採決された特別決議及びスローガン
スローガン
●私たちは、世界平和の理念である憲法9条とすべての国民の人間らしい生活を保障する憲法25条を守ります。
イラクからの自衛隊のすみやかな撤退と年金改悪法案の廃案を求めます。
●私たちは、支部を単位に健康チェック・健康づくりの運動を広げ、仲間をふやします。
尼崎市の「いきいき100万歩運動」にも参加し、健康なまちづくり運動に貢献します。
特別決議
1.自衛隊はイラクから撤退せよ。国民の生存権を守れ。
私たちは憲法改悪を許さないために、全力をあげます。
2.4課題目標を達成し、安心・助け合いのまちづくりをすすめます。
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第1号議案
私たちの運動のすすめ方
2004年度の重点課題
1、病院の自立できる経営方針を作成し、剰余目標4%を確保して、
健全経営にします。
2、支部を中心に健康づくり運動を強化して、組合員活動を活発にします。
3、医療生協活動が生きがい・働きがいになる職員教育をめざします。
4、事業活動の質を向上させるために、ISO9001
(品質マネジメントシステムに関する国際規格)を取得します。
事業計画
1、病院隣接地の活用を具体化します。
2、歯科の総合的な計画づくりをすすめます。
3、北部・西宮での介護事業を検討します。
4、兵庫民医連の共同事業として、セントラルキッチンの事業を
計画推進します。
第2号議案
2003年度決算及び監査報告
経常剰余は1億1055万円。剰余率2・4%。予算からは159万円不足。
事業収益は46億8599万円、事業費用は46億5718万円であった。
総資産47億4981万円。負債は35億971万円で、1億5949万円減少。
出資金は「みなし脱退」による振り替えを行ったが450万円の増加。
(自己資本比率は26・1%)
2308万円の当期剰余から法定準備金231万円を計上し、次期への繰り越し
剰余は2140万円となった。
第3号議案
2004年度予算案及び役員報酬決定の件
相次ぐ医療改悪と不況で医療・福祉事業は厳しい経営環境に置かれている。経常剰余で1億5610万円(収益比3・2%)の予算。引き続き組合員との協同の力で経営改善をすすめ、経常剰余4%をめざす。
第4号議案
役員の選出の件
新役員は35人(非常勤25人常勤10人)。5ページに掲載。
第5号議案
定款の一部改定と関係規定の改定及び制定について
内部監査制度、監事による監査制度に加えて、今年度から会計監査人制度を導入するために定款の一部を改定。会計監査人監査規約を定め、医療生協や民医連に理解のある会計監査人として鈴木賢二氏と鵜戸口邦子氏を選任した。
第6号議案
借入金の最高限度額承認の件
今期首の借入金残高は22億7633万円。今年度の借入金予定額は2億5000万円。今期の借入金最高限度額を25億円とする。なお、生協病院増改築の建設費については、臨時総代会で確認する。
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看護学生ゼミナールのカンパありがとうございました
第2回全日本民医連の看護学生ゼミナール参加費カンパの訴えに、総代会参加者から62、000円が寄せられました。
ご協力ありがとうございました。
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理事会新役員
理事長 船越 正信
専務理事 中川 和彦
常務理事 藤岡 一郎、福島 哲、
井上 博喜、浅井みき子、
三好 宏昌、安松 節子、
吉田 幸司
理 事 櫻井 泰平、津田 充幸、
石田チヅコ、井筒 広美、
井原 豊、上原みゆき、
奥田 勝、坂本 賢次、
坂本寿美子、宗 秀一、
高瀬 正子、知念 貞子、
千馬 仁志、中野 澄枝、
流目 壽子、平本 順正、
甫出 洋子、三村 定雄、
宮田 和子、山神 一子、
吉富 幸市、岩井田せつ子、
内田 尚、瀬井 宏幸、
高島 英明、傳田美佐子
監 事 朝倉 宏、徳田 稔、
立石由紀男
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患者様・市民の暮らしの実態
生協病院 山上・医療福祉相談員
2月、社会的に弱い立場の人の医療費負担を増やすような「行財政構造改革推進方策」を県が発表しました。中でも身障医療の助成制度の改悪は深刻です。県は大半の県民がこの改革案を知らない間に実施しようとしています。また介護保険も保険料の徴収を20歳からにする、介護度の低い高齢者を在宅サービス対象からはずすなどの改悪が行われようとしています。今でも負担が重く、必要な医療・介護が受けられない現実があります。保険料徴収の拡大や給付の制限ではなく、減免措置が必要です。
役立つ班会を楽しく続ける秘訣
大庄東支部 三島・総代
りんどう班は、大庄東支部に16ある班のひとつ。6年前、60歳代の組合員9人でつくった班です。
班会は学習を中心に健康チェックも行っています。知識が豊富になったこと、毎回行う塩分チェックで全員の塩分量が理想の状態になったことが班会のメリットです。でも1番大きなメリットは班健診で大腸がんが見つかり命が助かった班員がいることです。継続の秘訣は、次回の班会メニューを参加者の希望で決めること、時には会場を変えたり、新しい班員さんをふやしてマンネリにならない工夫をすることです。
支部での健康づくりの取り組み
南武庫支部 山口・総代
筑波大学と提携した健康づくりに、南武庫支部では6人が参加しましが、ほとんどの人が取り組めていませんでした。どうしたらできるかと考え、毎日みんなで集まって歩くことになりました。ひとりではなかなか続けられなくても仲間の顔を見ればまた歩こうと元気がでます。歩いた後はみんなで記録もします。今日も7時から虹の旗を持って歩きます。
支部運営で心がけていること
大庄北支部 井上・総代
支部運営委員会の前に役員会をします。役員会では、前月のまとめと運営委員会で話し合うことを整理します。運営委員会での話し合いは押しつけにならないよう、みんながよく理解できるように努力していますが、なかなか意見が出ないときには休憩を取り、休憩中に話されていたことや考えを柱に会議を進めています。私は次々とでてくる課題でしんどくなっていた時、通信教育の「明るいまちづくり」を学びました。悩んだ時は、「明るいまちづくり」を参考にやっています。
大腸がん検診と仲間ふやし
立花支部 阿多・総代
今年は大腸がんキャンペーンの目標を必ずやろうと運営委員全員がバスターズになりました。まず学習を、ということで推進委員会の学習会に参加。班でもビデオを見て学習会をしました。すずらん班・絵手紙班・おしゃべり班とも家族を含めて受診。受診者は家族から知人へと広がりました。何よりも力を入れたのは、健康チェック小集会です。4カ所で行った小集会で新たなつながりが広がり、検診受診者は155人、支部目標110人を超え、仲間も24人増えました。
大腸がんキャンペーンのまとめ
千馬・理事
12月から3月末まで取り組んだキャンペーンでは、3731人の受診がありました。目標の5000人には到達しませんでしたが、前年度より674人増えています。
陽性者は304人あり、現在101人が精密検査を実施し、大腸がん9人が見つかり、治療を受け元気になっています。まだ、再検査を受けていない人が123人もいます。早期に見つけ、治療をすれば健康に暮らせます。怖いと思わず、再検査をまだ受けていない人は早く受診するように呼びかけて下さい。
病院の院所利用委員会の取り組み
加藤・院所利用委員長
月1回委員会を開き、環境点検や「にじの箱」に入っている苦情や意見などを集め、関係する部署に検討を依頼。検討結果を1階の掲示板に張り出しています。
医療生協は、職員と組合員が一緒に接遇改善合同事務局をつくり、昨年の11月から雨宮先生を講師に接遇改善に取り組んでいます。6月19日には成果を発表します。
通信教育受講者全員終了をめざした取り組み
今中・理事
学習推進委員会は、@どれだけ多くの人に受けて頂けるか、A多くの人が卒業できるようにの2点を重視して医療部会の通信教育に取り組んできました。2年前は終了率80%でしたが、グループエントリーが定着、励まし合いながらの学習が進み、2003年度は受講者のほぼ100%が終了しました。今年は「支部運営委員入門」コースができました。「知は力」、継続もまた力です。続けて通信教育で学び合いましょう。
まちづくり委員連絡会の結成について
吉田・理事
社会保障・平和委員会は社保学校の開催と1支部1提案運動を広げていくことを中心に活動行ってきました。社保学校は、通信教育の「社保コース」の受講者を含め55人が卒業し、53人でまちづくり委員連絡会を発足しました。まちづくり委員連絡会では1支部1提案の内容を出し合いました。それらを集めると尼崎全体のまちづくりが見えてきます。まちづくり型社保運動のベースは「夢マップ」づくりです。各支部でつくった「夢マップ」は棚上げせず、さらに充実させましょう。
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