=====2004年7月号=====

・2004年度(第36期)通常総代会開催
・7月1日(木)オープン
  生協病院の眼科外来が診療開始

・生協病院のとなりの土地はいま…(8)
  新しい建設委員会が発足

・医学対かわら版
  「女性に優しい診療を」

・原水禁世界大会に折り鶴を
・在宅総合センター「ふる里」からのお知らせ
・安心できる年金制度を世論の力でつくろう
・私の禁煙体験
・「患者の権利章典」の視点で
  日常の診療のやりとりを
  患者の権利章典について
・演じて発表・接遇改善
  第1回ロールプレイング発表大会

・配るよろこび
  〜1224人のにじと健康手配りボランティア〜

・地域でボランティア
  週に3回お寺の掃除 人のためが自分のため

・俳句の会 自由にのびのび
・健診の語り部3 一国一城の主だから…
・にじのコーナー 常光寺支部 すこやか班
・組合員のこえ
・気になるお口のお手入れ
  手作り模型で歯科衛生士と実習

・私の一品 ソーメンチャンプル風
 
2004年度(第36期)通常総代会開催
2004年度のメインテーマ
 まちの隅々で明るい健康づくりの運動を広めよう
 …健康づくりプロジェクトを中心に支部で
           健康づくりをすすめよう…
 …組合員と協同で経営構造を転換しよう
  (医療・介護・保健収益)


 ●2004年5月30日(日)10時〜16時 ●尼崎市中小企業センター



 議長団に伊藤昭夫氏(難波・七松支部)、宗近映子氏(東園田支部)を選出。船越正信理事長の挨拶に続き、白井文尼崎市長、兵庫県民主医療機関連合会・丹羽謙次事務局長、日本共産党・宮田静則県会議員、尼崎民主商工会・土谷洋男会長より、来賓挨拶をいただきました。すべての議案が全会一致で確認されました。


尼崎医療生協の理念
尼崎医療生協は、組合員が主役の保健・医療・福祉サービスを推進し、地域住民の健康とくらしの向上に貢献します。

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白井 文 市長のごあいさつ
 私の公約であった小児二次救急の一翼を担っていただいたり、「健康なまちづくり」をテーマに大腸がん検診に積極的に取り組んでいただくなど、うれしく思っています。
 継続して健康づくりの活動を続ける皆さんと、健康なまちづくりをご一緒に進めましょう。



船越 正信 理事長あいさつ
 年金改悪も法案の内容を偽ってまで強行したり、世界に誇る平和憲法を改悪する動きも強まっており、危機感を覚えます。
 命と健康を守るのが医療生協の使命。平和や生存権を謳った憲法を守り、地域住民の健康とくらしに貢献しましょう。

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採決された特別決議及びスローガン
スローガン

●私たちは、世界平和の理念である憲法9条とすべての国民の人間らしい生活を保障する憲法25条を守ります。
 イラクからの自衛隊のすみやかな撤退と年金改悪法案の廃案を求めます。
●私たちは、支部を単位に健康チェック・健康づくりの運動を広げ、仲間をふやします。
 尼崎市の「いきいき100万歩運動」にも参加し、健康なまちづくり運動に貢献します。

特別決議
1.自衛隊はイラクから撤退せよ。国民の生存権を守れ。
 私たちは憲法改悪を許さないために、全力をあげます。
2.4課題目標を達成し、安心・助け合いのまちづくりをすすめます。

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第1号議案
 私たちの運動のすすめ方

2004年度の重点課題
 1、病院の自立できる経営方針を作成し、剰余目標4%を確保して、
   健全経営にします。
 2、支部を中心に健康づくり運動を強化して、組合員活動を活発にします。
 3、医療生協活動が生きがい・働きがいになる職員教育をめざします。
 4、事業活動の質を向上させるために、ISO9001
   (品質マネジメントシステムに関する国際規格)を取得します。

事業計画
 1、病院隣接地の活用を具体化します。
 2、歯科の総合的な計画づくりをすすめます。
 3、北部・西宮での介護事業を検討します。
 4、兵庫民医連の共同事業として、セントラルキッチンの事業を
   計画推進します。


第2号議案
 2003年度決算及び監査報告

 経常剰余は1億1055万円。剰余率2・4%。予算からは159万円不足。
 事業収益は46億8599万円、事業費用は46億5718万円であった。
 総資産47億4981万円。負債は35億971万円で、1億5949万円減少。
 出資金は「みなし脱退」による振り替えを行ったが450万円の増加。
 (自己資本比率は26・1%)
 2308万円の当期剰余から法定準備金231万円を計上し、次期への繰り越し
 剰余は2140万円となった。


第3号議案
 2004年度予算案及び役員報酬決定の件

 相次ぐ医療改悪と不況で医療・福祉事業は厳しい経営環境に置かれている。経常剰余で1億5610万円(収益比3・2%)の予算。引き続き組合員との協同の力で経営改善をすすめ、経常剰余4%をめざす。


第4号議案
 役員の選出の件

 新役員は35人(非常勤25人常勤10人)。5ページに掲載。


第5号議案
 定款の一部改定と関係規定の改定及び制定について

 内部監査制度、監事による監査制度に加えて、今年度から会計監査人制度を導入するために定款の一部を改定。会計監査人監査規約を定め、医療生協や民医連に理解のある会計監査人として鈴木賢二氏と鵜戸口邦子氏を選任した。


第6号議案
 借入金の最高限度額承認の件

 今期首の借入金残高は22億7633万円。今年度の借入金予定額は2億5000万円。今期の借入金最高限度額を25億円とする。なお、生協病院増改築の建設費については、臨時総代会で確認する。

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看護学生ゼミナールのカンパありがとうございました
 第2回全日本民医連の看護学生ゼミナール参加費カンパの訴えに、総代会参加者から62、000円が寄せられました。
 ご協力ありがとうございました。

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理事会新役員
 理事長  船越 正信 
 専務理事 中川 和彦 
 常務理事 藤岡 一郎、福島  哲、
      井上 博喜、浅井みき子、
      三好 宏昌、安松 節子、
      吉田 幸司 
 理  事 櫻井 泰平、津田 充幸、
      石田チヅコ、井筒 広美、
      井原  豊、上原みゆき、
      奥田  勝、坂本 賢次、
      坂本寿美子、宗  秀一、
      高瀬 正子、知念 貞子、
      千馬 仁志、中野 澄枝、
      流目 壽子、平本 順正、
      甫出 洋子、三村 定雄、
      宮田 和子、山神 一子、
      吉富 幸市、岩井田せつ子、
      内田  尚、瀬井 宏幸、
      高島 英明、傳田美佐子 
 監  事 朝倉  宏、徳田  稔、
      立石由紀男

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患者様・市民の暮らしの実態
 生協病院 山上・医療福祉相談員
 2月、社会的に弱い立場の人の医療費負担を増やすような「行財政構造改革推進方策」を県が発表しました。中でも身障医療の助成制度の改悪は深刻です。県は大半の県民がこの改革案を知らない間に実施しようとしています。また介護保険も保険料の徴収を20歳からにする、介護度の低い高齢者を在宅サービス対象からはずすなどの改悪が行われようとしています。今でも負担が重く、必要な医療・介護が受けられない現実があります。保険料徴収の拡大や給付の制限ではなく、減免措置が必要です。


役立つ班会を楽しく続ける秘訣
 大庄東支部 三島・総代
 りんどう班は、大庄東支部に16ある班のひとつ。6年前、60歳代の組合員9人でつくった班です。 
 班会は学習を中心に健康チェックも行っています。知識が豊富になったこと、毎回行う塩分チェックで全員の塩分量が理想の状態になったことが班会のメリットです。でも1番大きなメリットは班健診で大腸がんが見つかり命が助かった班員がいることです。継続の秘訣は、次回の班会メニューを参加者の希望で決めること、時には会場を変えたり、新しい班員さんをふやしてマンネリにならない工夫をすることです。


支部での健康づくりの取り組み
 南武庫支部 山口・総代
 筑波大学と提携した健康づくりに、南武庫支部では6人が参加しましが、ほとんどの人が取り組めていませんでした。どうしたらできるかと考え、毎日みんなで集まって歩くことになりました。ひとりではなかなか続けられなくても仲間の顔を見ればまた歩こうと元気がでます。歩いた後はみんなで記録もします。今日も7時から虹の旗を持って歩きます。


支部運営で心がけていること
 大庄北支部 井上・総代
 支部運営委員会の前に役員会をします。役員会では、前月のまとめと運営委員会で話し合うことを整理します。運営委員会での話し合いは押しつけにならないよう、みんながよく理解できるように努力していますが、なかなか意見が出ないときには休憩を取り、休憩中に話されていたことや考えを柱に会議を進めています。私は次々とでてくる課題でしんどくなっていた時、通信教育の「明るいまちづくり」を学びました。悩んだ時は、「明るいまちづくり」を参考にやっています。


大腸がん検診と仲間ふやし
 立花支部 阿多・総代
 今年は大腸がんキャンペーンの目標を必ずやろうと運営委員全員がバスターズになりました。まず学習を、ということで推進委員会の学習会に参加。班でもビデオを見て学習会をしました。すずらん班・絵手紙班・おしゃべり班とも家族を含めて受診。受診者は家族から知人へと広がりました。何よりも力を入れたのは、健康チェック小集会です。4カ所で行った小集会で新たなつながりが広がり、検診受診者は155人、支部目標110人を超え、仲間も24人増えました。


大腸がんキャンペーンのまとめ
 千馬・理事
 12月から3月末まで取り組んだキャンペーンでは、3731人の受診がありました。目標の5000人には到達しませんでしたが、前年度より674人増えています。
 陽性者は304人あり、現在101人が精密検査を実施し、大腸がん9人が見つかり、治療を受け元気になっています。まだ、再検査を受けていない人が123人もいます。早期に見つけ、治療をすれば健康に暮らせます。怖いと思わず、再検査をまだ受けていない人は早く受診するように呼びかけて下さい。


病院の院所利用委員会の取り組み
 加藤・院所利用委員長
 月1回委員会を開き、環境点検や「にじの箱」に入っている苦情や意見などを集め、関係する部署に検討を依頼。検討結果を1階の掲示板に張り出しています。
 医療生協は、職員と組合員が一緒に接遇改善合同事務局をつくり、昨年の11月から雨宮先生を講師に接遇改善に取り組んでいます。6月19日には成果を発表します。


通信教育受講者全員終了をめざした取り組み
 今中・理事
 学習推進委員会は、@どれだけ多くの人に受けて頂けるか、A多くの人が卒業できるようにの2点を重視して医療部会の通信教育に取り組んできました。2年前は終了率80%でしたが、グループエントリーが定着、励まし合いながらの学習が進み、2003年度は受講者のほぼ100%が終了しました。今年は「支部運営委員入門」コースができました。「知は力」、継続もまた力です。続けて通信教育で学び合いましょう。


まちづくり委員連絡会の結成について
 吉田・理事
 社会保障・平和委員会は社保学校の開催と1支部1提案運動を広げていくことを中心に活動行ってきました。社保学校は、通信教育の「社保コース」の受講者を含め55人が卒業し、53人でまちづくり委員連絡会を発足しました。まちづくり委員連絡会では1支部1提案の内容を出し合いました。それらを集めると尼崎全体のまちづくりが見えてきます。まちづくり型社保運動のベースは「夢マップ」づくりです。各支部でつくった「夢マップ」は棚上げせず、さらに充実させましょう。

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7月1日(木)オープン
生協病院の眼科外来が診療開始

眼の病気も早期発見がポイントです。

眼科外来は別館1階で診療します。
受付・会計は他の診療科と同じです。

〈診療日時〉
 火・木・金曜日の午前中
〈受付時間〉(他科と同じ)
 午前8時30分〜11時30分。

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生協病院のとなりの土地はいま…(8)
新しい建設委員会が発足

 5月27日に、隣接地活用を検討する建設委員会が発足しました。これまで積み上げてきた議論をベースにしつつ、現在の情勢にふさわしい計画をつくりあげます。その柱は、生協らしさの維持・発展、地域に密着したセンター機能が発揮できる病院づくりであり、具体的には外来診療の拡充と、かかりやすさの追求、保健予防活動の強化、入院医療の安全と効率化です。8月末をめどに、皆さまより意見をいただきながら基本構想をつくりあげる予定です。

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医学対かわら版
「女性に優しい診療を」

産婦人科・佐藤徹也医師

 今年4月から、尼崎医療生協病院産婦人科に着任した佐藤医師をご紹介します。3月末まで、徳島健康生活協同組合・徳島健生病院で2年間の総合研修(※1)を受け、今年から産婦人科の専門研修(※2)を始められました。

産婦人科医を希望された理由は?
 「女性全般について生も死も勉強できるから」
どんな医師になりたいですか?
 「女性に対して優しい医師になりたいです(もちろん男性に対しても)」
尼崎の印象は?
 「都会。何かと騒々しい。阪神ファンが多い!」
組合員さんにひとこと!
 「産婦人科医としてはまだまだ一年目なので、これから一生懸命勉強して組合員さんのお役に立ちたいです」

※1 総合研修 将来すすむ診療科、例えば内科、外科などにかかわらず、主要な診療科で基本的手技や知識を学び、経験を積む研修。つまり大学を卒業してすぐ外科医になる医師はいないのです。
※2 専門研修 一定期間の基礎研修(総合研修)を受けた後、将来すすみたい診療科の専門研修を受けます。

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原水禁世界大会に折り鶴を


折り鶴は大庄東支部・手芸班のみなさま。モデルは立花支部の辻秀和さん。羽根の大きいのが雄、小さいのが雌だそうです。

特別な意義をもつ今年の大会
 2006年は広島・長崎の被爆60周年にあたります。
 「2005年を核兵器廃絶の転機にしよう」と昨年の大会で海外と日本の代表が連名で呼びかけた「今、核兵器の廃絶を!」の署名に賛同の声が世界中に広まっています。
 一方、唯一の被爆国で、平和憲法を持つ日本の国の政府がその立場を投げ捨てて自衛隊の海外派兵に踏み出し、戦争のできる国に、憲法9条の改悪を進めようとしている今、原水禁世界大会の成功は、歴史の逆行を許さず世界の期待に応えるものとなります。
 尼崎医生協からは8名の代表を送り出します。カンパのご協力をお願いいたします。

「平和があって、くらしがある」

 …生活協同組合だから平和とくらしを守りぬきます。
 …命と健康を守る医療団体だから戦争に反対しています。
 7月7・8・9日に兵庫入りし、尼崎を通る平和行進や戦争(原爆)写真展、平和バザーそして、原水禁世界大会への参加など誰でも参加できる平和運動をすすめています。

あなたも折りませんか
 班会やデイケアなど診療所で鶴を折っています。
 集めた折り鶴は8月の原水爆禁止世界大会の際に代表が届けに行きます。

折り鶴の由来
 佐々木貞子さん(12歳)は2歳の時に被爆しましたが、6年生の秋に突然白血病を発症しました。
 病床で「鶴を千羽折ったら願いが叶う」という言い伝えを聞いて鶴を折りつづけましたが、8ヶ月のちに亡くなってしまいました。
 これをきっかけに、平和公園内に「原爆の子の像」がつくられました。その後この話は世界に広がり、今も「原爆の子の像」には多くの折り鶴が寄せられています。

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在宅総合センター
「ふる里」からのお知らせ

06−6436−2838
あなたも参加しませんか



こんにちわ=アンニョンハセヨ

韓国語教室 開校
ハングルであいさつできたら…
デイの利用者さんと気持ちが通う母国語を勉強したい…
こんな方、大歓迎
パク・スンヨン先生(神戸大学院生)
第3(火)18:30〜ふる里1階
参加費 ¥300+テキスト代
ボランティアによる韓国語教室です。

ボランティア募集
斉唱サークルがキーボードを弾ける方を募集中!
第3(木)14時〜15時 ふる里4階

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安心できる年金制度を
世論の力でつくろう

下坂部支部


年金問題学習会に25名が参加

 私たちの生活がかかっている「年金法案」の審議が参議院にまわり、日本共産党の小池議員が政府案(自民・公明案)の「ウソ、ごまかし」を審議の中で明らかにした5月20日、年金問題学習会「私の年金いくらになりますか!」を開催しました。
 雨の中25名が集まり、2時間の学習から得た結論は「こんな法案撤回や、一からやり直せ!」ということ。学習で分ってきたことは、公明党が「100年安心」と宣伝してきた政府案は、「保険料が毎年上がり」払えない人が増えること、「支給額は年々下がり、実質15%も引き下げ」られ、いまでも低い国民年金・障害者年金者は生活していけない改悪であること。
 講師の話を聞けば聞くほど腹が立ったのは、「積み立てておけば将来安心」と思っていた「保険積立金」が、使い物にならない施設(グリンピアなど)の建設や、回収できない貸付(不良債権)や運用損失で88兆円もなくなっていることでした。
 消費税を8%引き上げ、コレを年金に当てようという自民、公明、民主の企みも絶対に許せません。

下坂部支部 永井 尭支部長

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私の禁煙体験

禁煙外来患者第1号になった私は…
 理由もなく、なんとなく吸っていた、でも止められない、こんな方は多いのでは? 彼もその一人だったのです。

タバコを止めたわけ
尼崎医療生協病院医局事務課 繁岡
 私がタバコを止めたのは今から2年ほど前のことです、当時当院で『禁煙外来』を開設したばかりで、患者第1号?として受診した覚えがあります。その時、「なぜ?タバコを吸っているの?」と言う金田Drの質問に、「止める大きな理由はありません。ただ、吸い続ける理由もありません」と答えたのを覚えています。結果としては、吸い続ける理由が無かったので、とりあえず禁煙を始めたら今に至ったと言うのが本当のところです。

「クールに言っているけれども、禁煙には苦労してたハズ」
…元同僚のT氏


「タバコを止めたいけど止められずに悩んでいる」方
 担当医師…山本 直人
 金曜日15:00〜16:30
 禁煙外来・予約担当まで
 06−6436−1701
 生協病院は応援しています。

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「患者の権利章典」の視点で
日常の診療のやりとりを

院所利用委員会


6月15日(土)、労働福祉会館小ホールにて
開催。組合員・職員30名弱が参加しました。

 この1年、委員会で取り組んできた「患者の権利章典」学習のまとめとして、委員のメンバーが出演した朗読劇をもとに自己決定権や患者の思い、家族の思いについて意見を交流しました。

出演された方の感想より
 「今回ドクター役で朗読劇に出演し、楽しみながらも、いろいろ考えさせられた。私自身、自分が昏睡から醒めることがないのなら、管に繋がれてまで生かされていたくないので、無駄な延命治療は望まないが、家族の立場だった場合には延命を望むだろう。また、ドクターの立場なら患者の意思も尊重したいが、最後まで全力をつくしたい。
 『これだ』といった答えは出ないが、医療従事者と組合員がともに『患者の権利章典』について学ぶことは、これからの医療生協にとって大切なことだと思うので、このような学習会を定期的に開催して欲しい。多くの組合員・職員に参加して欲しい」。
本庁支部 京谷 遼子

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患者の権利章典について

 医療生協の「患者の権利章典」は協同組合の保健医療活動、自主的な保健活動、そして、医療への患者・組合員参加をうたったところが特徴。

患者の権利章典は患者と医療従事者がお互いに尊重すべきことがらを、あきらかにするものです。
 1.知る権利
 2.自己決定権
 3.プライバシーに関する権利
 4.学習権
 5.受療権
 6.参加と協同


感想文で取り上げた朗読劇のばあい
〜自己決定権の視点で見ると〜


「納得できるまで説明を受けたのち、医療従事者の提案する診療計画などを自分で決定する権利」が自己決定権ですが、患者様が説明を受けようにも意識がない状態なので、だれが、どのように決定するのか、が問題になりました。

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演じて発表・接遇改善
第1回ロールプレイング発表大会


 昨年12月から取り組んでいる接遇改善運動の一環として、6月19日、尼崎中小企業センター大ホールで、職員や組合員110人が参加してロールプレイング発表大会を行いました。
 ロールプレイングとは、実際の場面を想定して参加者がさまざまな役割を演じ、場面ごとにそれぞれの行動を評価し合い、正しい接遇のあり方を確認していく方法です。たとえば、医療・福祉の日常での1場面を設定し、患者や利用者、医師、看護師、ケアスタッフといった役割を参加者がそれぞれ演じます。
 大会では「動作」「言葉遣い」「表情」「身だしなみ」「全体的な印象」で採点し、合計点で評価しました。
 ユーモアあふれる患者役や、悪い見本の看護師役に、会場はたびたび笑いに包まれ、楽しい発表会になりました。
 参加された組合員さんからは、「普段もこのような接遇で接して欲しい。心のこもった対応、笑顔で接して欲しい」という感想が寄せられました。
接遇改善チームでは、「接遇改善運動は、患者の権利章典をより豊かに実践してゆくための入り口として、避けては通れません」と、この取り組みを継続することにしています。

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配るよろこび
〜1224人のにじと健康手配りボランティア〜


体調気遣い毎号配付
 美しい白髪の和気筆子さん(戸ノ内町6丁目)は目も耳もしっかりした、今年80歳。
 心臓が少し悪いのですが、「体の運動に丁度いい」と毎号10人の組合員に「にじと健康」を届けています。


和気さん(左)と支部の機関紙担当の沢村さん(右)


自宅周辺をしっかり手配り

 3丁目の比屋根敏雄さんは50歳そこそこに見える、がんばり屋さんです。
 自宅のまわりの9件をしっかりと固めています。


比屋根(左)と職員の立花さん)


店先で元気に声かけ

 長いあいだ戸ノ内町民に親しまれていた「中野センター」内で営業していましたが、阪神大震災の後、センターが閉鎖になり、今は自宅前で、果物・野菜・お米などを販売しておられる増田ちづるさん(3丁目)も、お客さん相手に「イラクへの人道支援カンパ」を誘いかけてくださる、明るくて元気な主婦で体操班の班長もされています。今9部配付されています。
 戸ノ内支部では今、配達者名簿を再編中です。できるだけ郵送分を減らそうと、がんばって7月中には完成させる計画です。


体操班の増田さん)


記事・戸ノ内支部 沢村 友治
写真・戸ノ内診療所 立花 健一

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地域でボランティア
週に3回お寺の掃除
人のためが自分のため



しっかりとした黒光りの梁は、Kさんと一緒。ずっと現役です。

 「地域(診療所・病院以外)でボランティアをやっている人を訪ねてみよう」と、機関紙委員会が訪問しました。
 今回は、81歳の機関紙配付協力者Kさん。
 週に3回すぐ近くのH寺とその門前の掃除を続けています。
 公害患者会、尼イモづくり、年金者組合、「にじと健康」くばりと忙しい毎日。「予定はカレンダーに書き込まないのよ、頭に入るだけのことしか、約束しないから」とはいうものの、すごい記憶力です。人のためにやるのが、自分のため、ボケ防止のためにさせていただいています。」と掃除を続けるわけを話します。
 いつまでも、かくしゃくとしている秘訣は「いろいろ考えて料理も工夫、奉仕の心、歩くこと、カレンダーに予定を書き込まないこと」。
 「昔は孤独死なんてなかった」と語るKさん宅は築90年、小さいときは立花駅から出屋敷駅のところまでこの家から見通せたと語ります。
 Kさんとともに戦争、震災を乗り越えた家はまだまた現役です。
 「表に出るのは好きでない」という本人さんの希望でイニシャルになっています。

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俳句の会
自由にのびのび



毎週木曜日10時より どなたでもご参加ください。

産みのよろこび
 一昨年(02年)7月にデイケアでボランティアをしていたとき「俳句をやってみませんか」との提案があり、誕生した「潮江診療所俳句の会」。
 坂田先生に来ていただき、デイの利用者さんを中心に現在10名が首をひねり、頭を抱え、脳を活性化させつつ創作に励んでいます。
 平均年齢は八〇代でしょうか。

ことばの美しさ
 俳句の坂田先生の話「俳句は、日本の自然の美しさや、日本のことばの表現の美しさ、力強さとともに、人生や労働を詠ったものにしたいと思っています。地味ではあるが、自分の足許を掘り下げてみる様なものにしたいと思っています。

のびのびと
 主観性を取り入れつつ五・七・五の十七文字の短い文章の中に表したいと思いますが、自由にのびのびやればよろしいんじゃないですか」とのことです。

写真・文
 西園田支部 後藤田 光一

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健診の語り部3
一国一城の主だから…



下坂部支部で自営業(クリーニング)を営む加藤秀雄さん(65)にインタビュー。

 「立ちっぱなしの仕事なので足腰に負担がかかります。自分のような自営業者は『ワシは大丈夫だ』と言う人が多いでしょうが、なるだけ若くて元気なうちに受けていないと、店を引き継ぐのも大変になりますよ。それに、かけていた入院保険が満期になる前に検査を受けておいた方がいいですよ」と語る加藤さんは大腸がんキャンペーンで大腸ポリープを発見。安心を買うつもりで精密検査をうけました。内視鏡を入れて「腸の中はきれいですが、15mmくらいのポリープがあります」と画像を見せてもらい納得がいき、摘出することになりました。

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にじのコーナー
この団地で班をつくりたい
常光寺支部 すこやか班

 満足できますように
        一人ひとりの健康問題


杭瀬団地1階の訪問看護くいせ(旧東尼仮設診療所)で班会開催

 4月に発足した「すこやか班」は昨年、常光寺支部が団地限定で開いた小集会の呼びかけから班に発展しました。
 毎月一人ずつ参加者も増えていますが、このあつまりが班として定着するまでには「地域に班会をつくりたい」と強く願う担い手さんの思いがありました。
 常光寺支部の笹山カリさんは、「みんなで元気にすごしましょう」をテーマに「にじと健康」の手配りルートや友人を対象に、健康問題に関心のある方に参加を呼びかけました。
 最初はうまくいかず、挫折しそうになり、また、交通事故にあってしまったりと、しばらく呼びかけられずにいました。
 「この団地で小さくてもいい、班をつくりたい」と強く願う笹山さんは退院後、「3人以上集まれば班ができる」と自分を励ましながらビラを手配りしました。おかげで4月には7人で班会を発足。5月6月と1人ずつ増えています。
 「本当に班会につなげることができてよかった」。健康について学習したいと集まった一人ひとりの健康問題が班会で満足できるように頑張りたいとのことです。

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あなたのまちのあなたの支部
難波・七松支部
 地域密着へ移行
 東七松町・七松町・南七松町・東難波町・西難波町
 2004年5月 組合員世帯数 1270世帯


知的な男女がそろう運営委員会は第2土曜日14時から中央公民館にて

 ナニワ支部から3つの支部に分割して4年が経過しました。
 しかし、第二土曜日に行われる支部運営委員の会合以外の活動は3支部合同のとりくみが多くを占めていました。
 今後は支部単独で地域に密着したとりくみに移行することを目標とし努力しており、バスツアー、花見会など文化活動の一部で現実化しています。

仲間ふやし

 6年前のWHO世界保健デーをきっかけに毎月続けている三和商店街健康チェック、県営住宅・市営住宅・マンション等の集会所を利用し地域での健康チェックの開催にも力をいれ、仲間を増やしていくことを確認しています。

弱点をうめる
 残念なことに当支部は班活動の取り組みが非常に弱く、現在は開店休業状態がつづいており、継続した班づくり・班会の開催を最重要課題とし、取り組みを進めています。

にじと健康100%手配りで
 現在100%手配りを維持しておりますが、一人で20部以上配付している人もおられるため配付協力者を募り15部以内をめざしています。


難波・七松支部 支部長伊藤昭夫(写真中央)


支部長の横顔
 同じマンションの奥田理事に誘われて3年前から医療生協の支部活動に参加、木工、写真(にじと健康03年新春号の表紙=白井市長は伊藤さんの作品)、ケーキ作りと何でもこなします。「西も東も分らんが、これからがんばります」とのことです。(編)

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健康問題に応える班会作りの工夫



班の年間計画を立てました
「班会で得しちゃいましょう」
のパンフをつかって
1.専門家による班会メニュー
 (薬の話、糖尿の話、骨粗鬆症の話など)
2.ビデオで健康づくり
 (約、20種類の学習ビデオを無料で貸し出しています。)
の2つの楽しい学習を班の年間計画としてみんなで決めました。




班会の段取りもばっちり
 班長の笹山さんは小学校での経験を班会に活かしています。

健康チェックは欠かしません
 毎月健康チェックをします。6月は体脂肪と血管年齢測定、7つの健康生活習慣と2つの健康指標を学習します。

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組合員のこえ
およせいただいたおハガキの中から

○今回の私が注目したのは、がん克服の記事。泣きながら読んでいたら、となりで旦那も泣いていました。がんばってください、その思いでいっぱいです。
伊丹市 藤田真由美(23)
ーみなさまから寄せられた励ましの手紙を繰り返し読み、そのたびに元気を与えていただいています。
(がん克服の手記を綴っている3階病棟先田勝美)

○「毎食3つのお皿をイメージ」は、とっても大切なこと。わかっていても、ついつい忘れてしまいそうになりますが、絶対に気を付けようと思います。
西宮市 池内 悦子(52)
ーよい生活習慣があたりまえになるように、がんばってください。
(管理栄養士 寺岡 伸子)

○昨年末「心臓弁膜症」に罹っているのを上山先生に見つけて頂き、このほど、無事に手術も終わり順調に回復しております。
 比較的早い時期に見つけていただいたおかげで自分が納得し、信頼できる医師を選ぶことが出来ました。
 本当にありがとうございます。
病院西支部 栗本 陽代(72)

○何年か前、友だちの婦人検診に影響されて組合員になりました。今では結婚した娘たちの里帰り出産で7人の孫に恵まれ今年もう一人増えます。又お世話になります(近所に4部だけにじと健康を配っています)。
病院西支部 吉本 紀代(57)
ーいつも、にじと健康を配って頂いてありがとうございます。
(機関紙委員会 井上 超)

○仕事をもっていることを口実に病院になかなか行けないのが現実ですが、先日大腸がん検査を家に居ながら、また無料でしていただき、心配なしのお便りいただき大変喜んでおります。病院へ行って検査という事だったら今頃「自分は元気や」と過信して絶対検査してもらってなかったと思います。ありがとうございました。
浜田・崇徳院支部 横山 和彦(51)
ー喜んでいただけてよかったです、すすめ甲斐があります。
(大庄東支部で大腸がん検診推進のために訪問活動を行う「バスターズ」さん一同)

○先月、大庄東支部の総会に行き楽しい班活動の発表があって、装苑班・リフォーム班のファッションショーを見て感激しました。タンスに眠っていた物、また、小さくなった物があんなにスバラシく変身できるんやー。私も出来れば挑戦してみたいと思いました。これも組合に入っていればこそやと喜んでいます。
浜田・崇徳院支部 横山佐喜子(74)
ーいつでもいらして下さい。月2回火曜14時から本田診療所でやっています。
(装苑班 三島 久子)

○今回(5月号を読んで)手配りされていることを初めて知りました。ありがとうございます。
大庄北支部 山口  隆(32)
ー皆様方に喜んでいただくために配っております。
 お役に立てて嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
(大庄北支部配付協力者 伊藤 美恵子・80)

ご意見募集!
 あなたのお便り・ご意見を待ってます。
たとえば…
 私の身近ないい話、楽しい写真とれたよ!
 あなたのお便りがにじと健康に載るかもしれません。
 〈〒660−0064 尼崎市稲葉荘4の3の19 機関紙委員会〉

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気になるお口のお手入れ
手作り模型で歯科衛生士と実習




  気になってはいても、痛みがないとつい後回しになってしまうお口のお手入れ…西昆陽支部では宮の北団地集会所での健康チェックに歯科衛生士を呼びました。
Q 銀歯をしている歯にも、フロス(糸ようじ)を使ってもだいじょうぶですか?
A 被せものや詰めものをしている歯は汚れが落ちにくいので、ぜひ、使ってくださいね。もし、詰め物などが取れそうなら歯科にきてくださいね。
Q 入れ歯を磨く時はハブラシと歯磨き粉を使った方がいいの?
A ハブラシは入れ歯専用のものが良いですよ。歯磨き粉は研磨剤が入れ歯を傷つけるので使わないでね。
 3人以上集まれば歯科衛生士を呼んでのお口の班会が開けます。
 また、9月からは「歯みがきセミプロ養成講座」を開講します。

お問い合わせは
06-6419-6583
組合員活動部まで

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私の一品
ソーメンチャンプル風

「ゴーヤ」に夏ばて予防効果はあるの?
 独特の苦味と、加熱しても壊れにくいビタミンCを多く含み、さらに夏ばて予防に効果があると紹介されているゴーヤですが本当でしょうか?

モモルデ神のご威光で…

 「モモルデシン」とはゴーヤに宿る苦味の成分です。食欲を増進させるそうですから、これが夏ばて予防に効果があると言われる由縁でしょう。

苦味が気になる方は…

 強火で手早く仕上げることと、カツオ節や豚肉など旨みのあるものと一緒に使うことで、苦味をおさえられます。
 ちなみに、ゴーヤのビタミンCは100g中120rでパセリやブロッコリーと同様に豊富ですが、ジュースにすると細胞が壊れ、20%しか残らないので料理に使った方がお得なようです。



●ソーメンチャンプル風●

材料と下ごしらえ(4人分)
 ゴーヤ……………………1本(縦割りにして種の部分をスプーンで取り薄切りにする)
 そうめん…………………2束(硬めに茹でて水洗いしておく)
 ちくわ……………………1本(縦半分に切って横薄切りにする)
 豚スライス………………約100g位(1cmぐらいに切る)
 しめじ……………………1パック(石付をとってほぐしておく)
 サラダ油…………………大さじ軽く1杯
 削りカツオ………………少々(炒め用とふりかけ用)
 めんつゆ…………………大さじ5
 塩コショウ、ごま油……少々
 あれば彩りにパプリカやミョウガの薄切り少々

《つくりかた》
1. フライパンにサラダ油を熱し、ちくわ、豚肉をいためる。
2. 1.にしめじを加えて炒め、色が変わったらゴーヤを炒め、塩コショウする。

3. 2.にそうめんを混ぜ合わせ、めんつゆをまわしかけ、ごま油、削りカツオを全体にからめ火を止める。
  皿に盛り付け、残しておいた削りカツオとパプリカまたはミョウガを散らす。

1人分
(g)量
エネルギー
(KCal)
タンパク質
(g)
脂肪
(g)
糖質
(g)
ビタミンC
(Iu)
ゴーヤ 40
7
0.4
0.04
1.2
48
ちくわ 13
16
1.6
0.3
1.8
-
豚もも 25
32
5.4
0.9
0.1
-
しめじ 20 - 0.4 0.1 0.7 -
そうめん25 91 2.4 0.5 18.1 -
油   2.5 23 - 2.5 - -
合  計 169 10.2 4.34 21.9 48

監修:寺岡 伸子(管理栄養士)

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尼崎医療生活協同組合sitesince2001.1